「塙 保己一 ワールドムーブメント」について、スタート地点であるクロアチア北部の街、ヴァラジュディンのテレビ局VTVの取材を受け、2024年6月20日のニュース番組にてその様子が放送されました。
(VTV Vijesti) U Varaždinskom Kinu Gaj održana projekcija japanskog dokumentarnog filma Simpatične duše
※ 動画はVTVの許可を得て掲載しています。
なお、テレビでの放送のほか、VTVが運営するポータルサイト ( http://www.vtv.hr ) にも記事が掲載されました。
記事の掲載内容は下記のとおりです。
日本クロアチア協会の主催で、日本のドキュメンタリー映画『共鳴する魂 塙 保己一 伝』の上映会がヴァラジュディンの映画館「キノ・ガイ」で開催されました。
この映画は、日本文化の保存に生涯を捧げた日本の盲人の国学者・塙 保己一 の物語であり、彼の遺産は日本の宝物として認識されています。
この映画は昨年制作されたもので、ザグレブで開催された日本クロアチア協会主催の日本クロアチア映画祭でも上映されました。
本作のエグゼクティブ・プロデューサーである吉野 浩 氏は、
「塙 保己一については、かつて教科書に掲載されていたものの、終戦後、教科書の記述から抹消されました。
日本や世界のためになる作品を制作したいと思い、色々調べてみたところ、保己一の存在を知り、ドキュメンタリーを制作することを決めました。
保己一は盲目でした。しかし目が見えなくても、聞くことができる耳がある、と。そこで彼は、他の人から話を聞き、彼らが語ったこと、読んだことを記憶することで、学者になりました。
私が魅了されるのは、世界と未来のために何かをしたいという彼の意志が、他の人々にもインスピレーションを与えていることです。彼は自分にないものについて考えるのではなく、自分が持つもので何ができるかを考えていました。」
と語っています。
ヴァラジュディンのでの上映の後、ザグレブ、リエカ、ビオグラド・ナ・モール、ザダル、ドゥブロヴニクでも上映会が行われる予定です。
映画の上映前には、日本人デザイナーの梅澤 育代 氏によるファッションショーが開催されました。伝統的な衣装と日本の着物素材を組み合わせた、エレガントで独創的な作品が高く評価されています。