第2回 日本映画祭

2024年9月21日(土)〜23日(月)

クロアチア
ザグレブにて開催!

ごあいさつ

第2回日本映画祭がこの度ザグレブで開催されると聞き、大変喜ばしく思います。今年のプログラムにはアニメ映画が3作品含まれ、アニメ好きの方には特に嬉しい内容となるのではないでしょうか。

映画祭の初日には「ドラえもん」作品が上映されますが、「ドラえもん」は2008年から「アニメ文化大使」に任命されています。「アニメ文化大使」は諸外国における日本アニメに対する理解を深めるとともに、併せて様々な日本文化を紹介し、日本そのものへの関心に繋げる役割を担っています。
また、ブラックジャックは漫画の父ともよばれる手塚治虫の作品ですが、一見荒唐無稽なストーリーの背後に医学博士であった手塚の問題意識が見え隠れしているのではないでしょうか。

その他にもドラマやサイエンス・フィクション等、多様なジャンルの作品が選ばれており、幅広い層の方々に楽しんでいただける内容となっていると思います。多くの方々に第2回日本映画祭を楽しんでいただき、日本とクロアチアの相互理解と友好が深まることを期待しています。どうぞゆったりとおくつろぎになり、日本映画の夜をお楽しみください。 

礒 正人 在クロアチア日本国大使

クロアチアは、さまざまな文化と宗教の交差点に位置し、長きにわたる豊かで挑戦的な歴史を持つ国です。 クロアチアは、その人々、自然の美しさ、文化遺産、また、才能あるアスリートたちの活躍により世界中からの人気を集める観光地の一つです。 

今年も、クロアチアと日本両国において、数多くの文化交流活動が実施されています。 
特に東京の日本クロアチア協会の主催で、今年も「日本クロアチア映画祭」が開催されることを、嬉しく思います。 
この映画祭はザグレブで開催される「日本映画祭」と、東京で開催される「クロアチア映画祭」の二部構成となっています。 

「日本クロアチア映画祭」は、訪れた皆様に、さまざまなジャンルの映画を通して、クロアチアと日本、両国を紹介します。 
特にクロアチアの日本アニメのファンの皆様にはきっとご満足いただけることでしょう。 
また、この映画祭は、両国の映画芸術を知る機会となるだけでなく、新しい知人や友人を作る機会にもなるでしょう。 
残念ながら、私は日本での公務のため、クロアチアでの上映を楽しむことは叶いませんが、東京での映画祭で、映画を観るのをとても楽しみにしています。 

クロアチアと日本の親愛なる友人の皆様、そして映画芸術の愛好家の皆様、ザグレブと東京での映画上映を、存分にお楽しみください。皆様を歓迎いたします! 

ドラジェン フラスティッチ 駐日クロアチア大使

映画を通してクロアチアと日本をむすぶことを目的に、2021年に始まったこの「日本クロアチア映画祭」を、今年も開催することが決定し、皆様にお知らせできることを嬉しく思います。
「日本映画祭」は9月にザグレブで、「クロアチア映画祭」は11月に東京で開催されます。

今回の「日本映画祭」では、長編映画5作品、短編映画3作品を含む日本映画8作品をクロアチアで上映します。日本の漫画・アニメ映画業界のトッププロダクションから、本映画祭をクロアチアで作品を紹介する質の高いイベントとして認めていただいたことを、大変誇りに思います。

“日本のウォルト・ディズニー”とも称される手塚治虫は、漫画の王様であり、日本アニメの創始者であると考えられている、日本アニメ界において欠かすことのできない人物です。
手塚氏がザグレブ・アニマフェストの審査員としてザグレブを訪れた際、個人的に直接お会いする機会があったことは、誠に光栄なことであり、また、それゆえに、1996年の映画『ブラック・ジャック』の上映を行い、クロアチアの皆様に約30年前の日本のアニメのクオリティをご紹介する機会を得たことを、より一層嬉しく思います。

青い、耳のない猫の型をしたロボット”ドラえもん”は、おそらく日本で最も有名なアニメ・漫画のキャラクターです。過去 40 年間、日本で育った人々は皆、常に教育的で道徳的なメッセージを伴う彼の冒険を観ながら幼少期を過ごしてきました。
クロアチアの皆様には、今年3月に日本で公開された、最新の長編アニメ映画を紹介します。

東京での「クロアチア映画祭」では、受賞歴のある評価の高いクロアチア映画を上映します。日本の皆様に、クロアチア映画のセレクションの幅広さをご紹介できますと幸いです。

また、この場をお借りして「日本クロアチア映画祭」の開催にご協力いただいている関係者の皆様、スポンサーの皆様に心より感謝申し上げます。 

皆さまのお越しを、心待ちにしております!

エドワード 片山トゥリプコヴィッチ 日本クロアチア協会 代表理事

映画ドラえもん のび太の地球交響楽

えいがドラえもん のびたのちきゅうシンフォニー

  • 制作年 : 2024年
  • 上映時間 : 115分
  • ジャンル : アニメ

国民的アニメ「ドラえもん」の長編映画43作目で、原作者である藤子・F・不二雄の生誕90周年記念作品。「音楽」をテーマに、ドラえもんとのび太たちが地球を救うための壮大な冒険を繰り広げる。

学校の音楽会に向けて、苦手なリコーダーの練習をしているのび太の前に、不思議な少女ミッカが現れる。のび太の奏でるのんびりとした音色が気に入ったミッカは、音楽がエネルギーになる惑星でつくられた「音楽(ファーレ)の殿堂」にドラえもんやのび太たちを招待する。ミッカはファーレの殿堂を復活させるために必要な音楽を一緒に演奏する、音楽の達人を探していたのだ。ドラえもんたちはひみつ道具「音楽家ライセンス」を使って殿堂の復活のため音楽を奏でるが、そこへ世界から音楽を消してしまう不気味な生命体が迫ってくる。

海外で音楽活動をしている歌姫という設定のゲストキャラクター、ミーナ役で芳根京子が声優出演。主題歌は、アニメ映画主題歌はこれが初めてとなるVaundyが担当。監督は「映画ドラえもん のび太の宝島」「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の今井一暁。

  • 原作  藤子・F・不二雄
  • 監督  今井 一暁
  • 脚本  内海 照子

ブラック・ジャック 劇場版

ぶらっく・じゃっく げきじょうばん

  • 制作年 : 1996年
  • 上映時間 : 93分
  • ジャンル : アニメ

世界中で超人類ブームが起こっていた。従来の人間では考えられない集中力でパワーを発揮する彼らは、オリンピックや芸術の分野で次々に脅威的な活躍をみせる。ところが、実は彼らはある病気に冒されていた。
超人類と呼ばれる人たちの入院管理をしているブレーン製薬のジョー・シーゲルから、彼らの体に巣くう病原菌の原因究明と手術を依頼されたブラック・ジャックは、その病原菌が脳下垂体の中に入り込んで、大量のエンドルフィンを分泌させていることを発見する。
しかし、そもそも病原菌を彼らに移植して人体実験を行っていたのがジョーの仕業であることを、戦う医師団“M・S・J”のメンバーによって知らされたブラック・ジャックは、その非人道的なジョーのやり方に腹を立て、研究をおりようとした。
ところが、ジョーはすでにブラック・ジャックの体内にその病原菌を植えつけてしまっていた。研究を続行しなければ自らの命も危険にさらされてしまうと知り、ブラック・ジャックは、ジョーがその菌を発見したという砂漠に赴いて、それがフルジウムという花の花粉であることをつきとめる。
しかし、ジョーは行きすぎた研究を非難されて、ブレーン製薬の会長の刺客によって射殺された。ブラック・ジャックも体に入り込んだ病原菌に次第に蝕まれていく。
だが、彼は長い間砂漠に住んでいる砂漠の民によって、命を救われた。彼らは、その花粉の抗体を知っていたのである。抗体を手に入れたブラック・ジャックは、瀕死の状態の超人類たちを救うと、ピノコとふたりで再び闇の医療の世界へと戻っていった。​

  • 監督 : 出崎 統​
  • 演出 : 吉村 文宏​
  • 脚本 : 森 絵都​

189

いちはちきゅう

  • 制作年 : 2021年
  • 上映時間 : 109分
  • ジャンル : ソーシャル・ドラマ

児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に助けを求める小さな命を救うために奔走する児童虐待対策班の姿を、中山優馬主演で描いた人間ドラマ。

東京都多摩南児童相談所虐待対策班で働く新人児童福祉司の坂本大河は、シングルマザーの母親に虐待により保護所にいた4歳の藤沢芽衣を母親のもとに帰す現場に立ち会う。
その翌日、大河は芽衣が亡くなったと知らされショックを受ける。母親のもとに帰す前の芽衣が「家に帰りたくない」と訴えていた姿を思い出した大河は苦悩した末、辞表を手に職場へ向かう。
その時、父親に虐待を受けた6歳の少女が病院に搬送されたとの電話が入る。父親は娘への虐待を否定するが、彼女の傷が虐待によるものである可能性が高いと医師から聞かされた大河は、少女を保護所に預け、弁護士の秋庭詩音とともに虐待の事実を立証し、娘の両親の親権を停止できないかと奔走するが……。

大河をサポートする弁護士・秋庭詩音役で夏菜が共演。監督は「ゆずりは」の加門幾生。

  • 監督 : 加門 幾生​
  • 脚本 : 長津 晴子​
  • エグゼクティブプロデューサー : 吉野 浩​
  • キャスト : 中山 優馬、夏菜、前川 泰之​

おしゃべりな写真館

おしゃべりなしゃしんかん

  • 制作年 : 2024年
  • 上映時間 : 121分
  • ジャンル : フィクション

北海道鹿追町の古い写真館を舞台に、生きがいを失ったカメラマンと行き場をなくした少女、この世に未練を残した妻と父が織りなす再生の物語をつづった人間ドラマ。​

北海道・十勝平野の北部に位置する鹿追町。100年近い歴史を持つ写真館の3代目・三國勘太郎が亡くなり、2年前に他界した娘・敬子の夫であるフォトグラファーの松原雄二がやって来る。緑内障となって失意の中にいた雄二のもとに、写真館を譲るという勘太郎の遺書が届いたのだ。
雄二は写真館を処分するつもりだったが、鹿追町の大自然に触れるうちに離れづらくなっていく。
ある日、雄二は雪の中で動けなくなっていた少女・吉本麻衣を助ける。彼女は京都から山村留学でこの町にやって来た中学生で、雄二は心に傷を抱える彼女の里親になることに。
そんな中、幽霊となった勘太郎と敬子が麻衣の前に姿を現し……。​

フォトグラファーの雄二を中原丈雄、妻・敬子を賀来千香子、敬子の父・勘太郎を橋爪功、山村留学生の少女・麻衣を新人の山木雪羽那が演じた。​

  • 監督 : 藤 嘉行​
  • 原案 : 福島 三郎 ​
  • 脚本 : 森 ゆかり、藤 嘉行​
  • キャスト : 中原 丈雄、山木 雪羽那、賀来 千香子​​

こちらあみ子

こちらあみこ

  • 制作年 : 2022年
  • 上映時間 : 104分
  • ジャンル : フィクション

芥川賞作家・今村夏子が2010年に発表したデビュー小説を映画化。

広島で暮らす小学5年生のあみ子。​少し風変わりな彼女は、家族を優しく見守る父と、書道教室の先生でお腹に赤ちゃんがいる母、一緒に登下校してくれる兄、憧れの存在である同級生の男の子のり君ら、多くの人たちに囲まれて元気に過ごしていた。​
そんな彼女のあまりにも純粋で素直な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていく。​

大森立嗣監督作などで助監督を務めてきた森井勇佑が長編監督デビューを果たし、あみ子の無垢な視線から見える世界をオリジナルシーンを盛り込みながら鮮やかに描き出す。​
主人公・あみ子役にはオーディションで選ばれた新星・大沢一菜が抜てきされ、井浦新と尾野真千子があみ子の両親を演じる。​

  • 監督・脚本 : 森井 勇佑​
  • 原案 : 今村 夏子​
  • キャスト : 大沢 一菜、井浦 新、尾野 真千子​

Shoe Lover

しゅーらばー

  • 制作年 : 2023年
  • 上映時間 : 15分
  • ジャンル : フィクション

昭和54年。靴職人である華蓮の家には、お盆のため親戚一同が集まっていた。子どもたちの面倒を見ていた時、 従姉妹の梢が将来の夢を父親に反対され、諦めかけていることを知る。華蓮は“物語”と称して話をはじめる。​
自身の幼少期からの軌跡を梢に追体験させる華蓮。それは、靴職人を目指していた父と無類の靴好きの母の元に生まれ、幼い頃から靴を愛し、靴づくりを目指した彼女の姿だった。時代の風潮や抑圧により靴職人になる夢を反対されてしまうが、大きな代償を払ってでも彼女はその道を貫いていく。​
「決めるのは自分だ」と選択を迫る華蓮。梢はついに、「諦めたくない!」と声を上げる。それは、同じく靴職人になりたいという夢だった。​​

  • 監督 : 松本 サキ​
  • プロデューサー : 高橋 ケンイチ​
  • 撮影 : 大西 健之 ​
  • キャスト : 大沢 ひかる、中村 優月、魏 涼子​​

幸福指数

こうふくしすう

  • 制作年 : 2024年
  • 上映時間 : 9分
  • ジャンル : フィクション

財布は落とす、バイト先は潰れる、スマホの画面は割れる、推しアイドルは結婚&引退……。​
不幸が続きノブはすこし不貞腐れていた。困っているおばあさんがいても知らんぷり。​

厄払いに行った神社で幸せにして欲しいと願うと、人々の頭上に謎の数字(幸福指数)が見えるようになる。​

幸福指数100でも情緒不安定なカオリ、​幸福指数 -20でも不満なく生きているオジサンとの出会いの中で、​ノブなりに幸せとはなんなのかを考えていく。

  • 監督 : 西井 舞
  • 撮影監督 : 西岡 空良
  • 撮影助手 : 大西 恵太​
  • 録音・整音 : 久保 琢也​
  • キャスト : 門田 樹、坂口 瑛美、川越 博​

絶望の怪物

ぜつぼうのかいぶつ

  • 制作年 : 2019年
  • 上映時間 : 30分
  • ジャンル : アニメ

ある日、中学生の星野葵は自分と家族が醜い宇宙人の怪物だと知る。彼女と弟の雄太はそのことを知らないまま育った。​
両親がずっと隠していたから。​

怪物はおぞましい姿をしている。彼らは薬を使って人間の姿に化けていた。​
その薬がなぜか葵にだけゆっくりと効かなくなっていく……​

  • アニメーション制作 : コタニ ジュンヤ
    (原作・脚本・絵コンテ・演出・作画・美術・着彩・撮影・編集・音響・ 監督・ プロデューサー・他全般) ​
  • 音楽 : AKIKO​
  • 音響効果 : 川田 清貴

会場

CineStar Kaptol Boutique Cinema
(シネスターカプトル ブティック シネマ)

Nova Ves 17, Kaptol Centar,

10000, Zagreb, Croatia

上映スケジュール

9月21日(土)

9月22日(日)

9月23日(月)

チケット

チケット料金

  • 8ユーロ/1名様・1作品
  • 短編映画については、8ユーロで3作品 (6,7,8 ) 全てをご覧いただけます。

チケットご購入方法

1. オフィシャルオンラインチケットストアでのご購入:

2. 会場でのご購入:

チケットは会場でもご購入いただけます。
代金のお支払いは当日会場で現金にてお願いいたします。チケットの受け渡しについてはその際に行います。

チケットご予約方法

1. Googleフォームでのご予約:

2. メールでのご予約:

9月18日までに、次の内容を記載のうえ、ticket@japancroatia.org 宛にメールでご連絡ください。

  1. 日付
  2. 映画タイトル
  3. チケット枚数
  4. 購入者の情報 (氏名(姓・名)、電話番号、メールアドレス)

映画祭について

協賛

ゴールドスポンサー
シルバースポンサー
  • Cotton Candy

お問い合わせ

映画祭に関するお問い合わせは主催である一般社団法人 日本クロアチア協会までお寄せください。